1日に1社ずつ紹介している「ディスクゴルフのメーカー」。9社目は、米国の MVP Disc Sports(エムブイピー ディスク スポーツ)です。ディスクの真ん中と外側のリムを別々の素材で作る「GYRO(ジャイロ)オーバーモールド」が、このメーカーの一番の特徴です。
MVP はどんなメーカーか
公式の「About」のページから、確かめられた事だけを並べます(2026-10-22 に読みました)。
- 2010 年に、「技術の高いプレミアムなディスクを作って、ディスクゴルフを広げる」ことを目標に始まった(公式の About)
- 連絡先の住所は 米国ミシガン州 Marlette(公式のページの下の連絡先)
- About には GYRO オーバーモールドを「特許の(patented)」技術と書いている。特許の番号はページに無かったので書きません
- 公式サイトの上の「MVP NETWORK」には、MVP のほかに Axiom Discs・Streamline Discs などが並んでいる。Streamline の公式サイトにも同じ「MVP NETWORK」と、MVP と同じ Marlette の住所が出ている
Axiom や Streamline のディスクが MVP と同じ作りかどうかは、今回 公式のページで確かめられなかったので書きません。
GYRO オーバーモールドとは
公式の「GYRO Overmold Technology」のページと About には、次のように書かれています。
- ディスクを 2回に分けて成形し、外側のリング(リム)を、真ん中より重い素材で作る
- 重さを回る軸から外へ寄せると「慣性モーメント」が大きくなる。回ったディスクは、こまのように回る軸を保とうとする(ジャイロ効果)。それが強まり、回転が長く保たれる
- 回る軸が長く保たれるほど、ディスクの形が持つ飛び方が長く出る。公式は「よりまっすぐ、より遠く、より正確に」と書いている
フィギュアスケートで腕を広げると回転がゆっくり長く続くのと同じ向きの話です(たとえとして書いています・公式の説明ではありません)。「どれだけ遠くへ飛ぶか」の数は公式のページに無かったので、ここでは作りの説明だけにとどめます。
プラスチックの違い
公式の「Plastics」のページには、9 種類のプラスチックが並んでいます。説明は公式の文を短く訳したものです。
| プラスチック | 公式の説明 |
|---|---|
| Neutron(ニュートロン) | 一番人気。プレミアムの見た目と手ざわりで、明るい不透明の色が一番多い。Proton に近い丈夫さ |
| Cosmic Neutron | Neutron に色のうずを入れたもの。丈夫さは Neutron・Proton と同じ |
| Proton(プロトン) | 見た目と丈夫さのプレミアム。透けたキャンディのような色。荒れた所でも長く同じ飛び方が続く。パターはやわらかいものもある |
| Plasma(プラズマ) | 真ん中に金属のような光り方。少しゴムのような、握りやすくしなるプレミアム |
| R2 Neutron | Neutron と同じ丈夫さで、灰色から黒のうずが入るリサイクルの素材 |
| Eclipse(イクリプス) | 暗い所で光るプレミアム。昼も夜も見つけやすい |
| Fission(フィッション) | 真ん中に目に見えない小さな泡を入れて軽くしたもの。軽い重さでも、しっかりした手ざわり |
| Electron(エレクトロン) | MVP のベースのプラスチック。握りやすく、使ううちにゆっくり減り、グライドが増えて曲がりにくい飛び方になっていく。パターはやわらかいものもある |
| Cosmic Electron | Electron に色の模様を入れたもの。やわらかい・中くらい・かための3つのかたさ |
- 大きく分けると、Electron がベース、Neutron・Proton・Plasma などがプレミアムです
- Fission は公式の別のページで、ドライバーの Photon でも 145〜175g の軽い重さで作れる、と書かれています。真ん中を軽くした分、リムとの重さの差がさらに大きくなる、という説明です
DiscPal の図鑑にある MVP のディスク
DiscPal の図鑑には、MVP のモデルが 12 型あります(2026-10-22 に図鑑の一覧のページで数えました)。数値は左から、スピード・グライド・ターン・フェードです。モデルの名前を押すと、図鑑のページが開きます。
ドライバー(3 型)
フェアウェイドライバー(2 型)
ミッドレンジ(4 型)
パター(3 型)
- 図鑑の MVP には、6.5・3.5・-0.5 のように 0.5 刻みの数があります
- 同じ MVP NETWORK の Axiom は図鑑に 5 型(Hex・Crave・Insanity・Fireball・Envy)、Streamline は 1 型(Autopilot)あります
最初の1つにするなら
公式のモデルのページの説明から選ぶと、次のとおりです。
- ミッドレンジは Axis:公式は「とてもまっすぐ飛ぶミッドレンジ。昔からの形で、始めたばかりの人でも楽に投げられる」と書いています。数値は 5・5・-1・1 です(図鑑の Axis)
- パターは Atom:公式は「まっすぐで、最後に少しだけ曲がる」パット・アプローチ用と書いています。Electron で作ったものは、使ううちにとてもまっすぐでよく浮くパターになる、とあります(図鑑の Atom)
- 少し慣れたら Reactor:公式は「力の弱い人には、平らに投げて最後に曲がる、とても頼れるミッドレンジ」と書いています(図鑑の Reactor)
- プラスチックは Electron か Neutron から:Electron はベースで握りやすく、Neutron は一番人気のプレミアムです
- 速いドライバーから買わない方がよい理由は、最初の 1 本の選び方 にまとめています。ほかのメーカーは Innova・Discraft・Latitude 64・Dynamic Discs・Westside Discs・Kastaplast・Discmania・Prodigy もどうぞ
よくある質問
MVP はどこの国のメーカーですか?
米国のメーカーです。公式のページの連絡先の住所は、米国ミシガン州 Marlette です。2010 年に始まりました。
MVP の GYRO オーバーモールドとは何ですか?
ディスクを2回に分けて成形し、外側のリムを真ん中より重い素材で作る MVP の技術です。公式は、重さを外へ寄せることで回転が長く保たれ、まっすぐ遠くへ飛ぶと説明しています。
MVP の Electron と Neutron は何が違いますか?
公式の説明では、Electron はベースのプラスチックで握りやすく、使ううちにゆっくり減って曲がりにくい飛び方になります。Neutron は一番人気のプレミアムで、色の種類が一番多く、丈夫です。
MVP・Axiom・Streamline は同じ会社ですか?
MVP の公式サイトの「MVP NETWORK」に Axiom と Streamline が並んでいて、Streamline の公式サイトにも MVP と同じ住所が出ています。それぞれの作りの違いは、各社の公式のページで確かめてください。