ディスクを買う時、同じ型なのに「150」「167」「175」のように違う数字が付いていることがあります。この数字はディスクの重さで、単位はグラムです。Innova の公式のよくある質問には「ディスクの裏にある数字は、そのディスクの重さをグラムで表したもの」と書かれています。
では、重いディスクと軽いディスクのどちらを選べばいいのでしょうか。この記事では、Innova と Discraft の公式のページで確かめた事だけで、重さの選び方をまとめます。ディスクの種類(パター・ミッドレンジ・ドライバー)の選び方は 最初の1本の選び方の記事、ディスクに書かれた4つの数の意味は 飛行数値の読み方の記事 にまとめています。
軽いディスクは、少ない力で飛ぶ形が見える
Innova が2026年8月21日に出した記事「Why You Should Throw Lightweight Discs」は、軽いディスクは覚えやすいと書いています。理由は、軽いディスクは少ない腕の速さで十分な速さに乗るからです。そのため、始めたばかりのうちから、曲がって(ターン)、伸びて(グライド)、最後に戻ってくる(フェード)「S字」の飛び方を目で見られます。
反対に、重いディスクは、投げる速さが足りないと早めにハイザー(右利きのバックハンドなら左)へ切れて落ちやすい、と同じ記事にあります。Innova は「軽いディスクなら、ディスクとけんかするのではなく、ディスクが飛ぶのを見られる」という書き方をしています。
Innova の初心者向けセット「DX Starter Set」に軽いディスクが3本入っているのも、この理由だと記事は説明しています。
同じ型を、重さ違いで持つ
同じ記事のもう一つの話は、同じ型のディスクを重さ違いで持つという使い方です。握りも投げ方も変えずに、違う飛び方が手に入ります。
記事の例は Innova のドライバー Destroyer です。
- 向かい風の日:いちばん重い Destroyer
- 風の無い日:167グラムの Destroyer で、同じ投げ方のまま距離を足す
- 強い追い風の日:もっと軽いもの
Innova の「初心者がしやすい5つの失敗」の記事でも、型の数をしぼったうえで、同じディスクの軽いものに替えると、コントロールと距離の助けになると書かれています。
風の日の使い分け
風と重さの関係は、Innova の記事が一番くわしく書いている所です。
| 風 | 向いている重さ | 理由(Innova の記事より) |
|---|---|---|
| 追い風 | 軽いもの(150〜160グラム台) | 背中からの風が、軽いディスクを長く浮かせる。その日いちばんの距離が出ることもある |
| 向かい風 | 重いもの | 軽いディスクは浮きやすい分、向かい風では曲がりやすくなる |
軽いディスクが追い風で伸びるのと同じ性質が、向かい風では弱みになります。Innova は「軽いディスクは追い風の時の作戦に、向かい風の日は重いものを」とまとめています。
力まずに投げても飛ぶ
Innova の記事は、軽いディスクは力いっぱいより、なめらかなフォームでよく飛ぶとも書いています。力を抜いて、きれいでバランスの良いリリースに集中すると、全力の投げに近い距離が出ることがある、という説明です。
そのため、木の多い林のコース、細かいラインをねらう所、疲れが出てくるラウンドの後半にも、軽いディスクは向いているとしています。
上手な選手も軽いディスクを使う
軽いディスクは、初めての人だけのものではありません。Innova の記事には次の例が挙がっています。
- FPO(女子のプロの区分)では、1人のバッグの中に、いろいろな重さのディスクが入っているのがふつう
- Philo Brathwaite 選手が Beaver State Fling で決めたアルバトロスは、160グラム台の Destroyer だった
- ディスクゴルフで記録に残っている最も遠い投げは 1,100フィート(約335メートル)を超えるもので、使われたのは 154グラムの Blizzard Champion Boss だった
重いディスクのほうが遠くへ飛ぶ、とは限らないということです。
初めての人と子どもの目安
メーカーが出している目安をまとめると、次のとおりです。
| だれ向け | 重さの目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 6〜12歳の子ども | 135グラム以下(Innova の子ども向け EDGE のディスク) | Innova よくある質問 |
| 年上の子ども・始めたばかりの人 | 150グラム台(150 クラス) | Innova よくある質問 |
| 若い選手・腕の速さがまだ遅い人 | 約110〜130グラム(Discraft の Lightweight Jawbreaker) | Discraft 公式(2025年7月18日) |
Innova のよくある質問は、始めたばかりの人には「いろいろなディスク、特に速いディスクを試したくなる気持ちをこらえて、軽いディスク2〜3本で投げる感覚をつかむ」ことをすすめています。そのうえで、パター・ミッドレンジ・フェアウェイドライバーが入った 150グラムのセットを例に挙げ、「どれもプロが重いもので使っている型」と書いています。
Discraft は 2025年7月18日に、Jawbreaker というプラスチックの軽いディスクを1本ずつ売り始めました。型は Buzzz(ミッドレンジ)・Challenger(パター)・Scorch(ドライバー)の3つで、重さは約110〜130グラムです。もとは2023年の子ども向けの軽いセットに入っていたもので、子どもだけでなく、フォームを作っている人や腕の速さが遅い人にも人気が出た、と Discraft は書いています。
子どもと回る時のことは 家族でディスクゴルフの記事、寒い季節に軽めに替える話は 寒い季節のディスクゴルフの記事 にもまとめています。
重さを選ぶ時の順番
ここまでの話を、選ぶ時の順番にするとこうなります(Innova と Discraft の説明をもとに、編集部がまとめたものです)。
- 始めたばかりなら、150グラム台の軽いディスクを2〜3本にしぼる
- 新しい型を増やすより、慣れた型を重さ違いで足していく
- 風の強い日に備えて、よく使う型を重さ違いで持つ(追い風は軽いもの、向かい風は重いもの)
DiscPal の ディスク図鑑 では、型ごとの飛行数値を見比べられます。重さを変える前に、まず型の性格を知っておくと、重さの違いもわかりやすくなります。
よくある質問
ディスクの裏にある数字は何ですか?
ディスクの重さで、単位はグラムです。Innova の公式のよくある質問にそう書かれています。
初めての人は何グラムのディスクを選べばいいですか?
Innova は、始めたばかりの人に軽いディスク2〜3本で感覚をつかむことをすすめ、150グラムのセットを例に挙げています。年上の子どもにも 150 クラスが良いとしています。
重いディスクのほうが遠くへ飛びますか?
必ずしもそうではありません。Innova によると、投げる速さが足りないと重いディスクは早めに切れて落ちやすく、記録に残る最も遠い投げ(1,100フィート超)も 154グラムのディスクでした。
風の強い日はどちらの重さを使いますか?
Innova は、追い風では軽いディスク、向かい風では重いディスクをすすめています。軽いディスクは向かい風で曲がりやすくなるためです。