大会や月例会で「今日はショットガンで」と言われて、どこから出ればいいのか戸惑ったことはありませんか。日本語で「ショットガンスタート」を調べると、出てくるのはほとんどゴルフのコンペの説明です。
ここでは、ディスクゴルフのショットガンスタートの決まりを、PDGA の競技マニュアル(日本ディスクゴルフ協会 JPDGA の日本語訳)の 1.05「練習ラウンド、プレー開始、遅刻者」と 1.06「グループ分けとセクション分け」で確かめた事だけで並べます。ページは 2026 年 10 月 10 日に開いて確かめました。
1. ショットガンスタートとは
競技マニュアル 1.05 は、ショットガンスタートを「各グループは異なるホールから同時にプレーを開始」する方式と書いています。1 組目は 1 番、2 組目は 2 番…と、組ごとに別のホールのティーに立ち、合図で一斉に投げ始めます。
始まる前には、合図が 2 回あります。
| 合図 | 意味 | ホーンを使う時 |
|---|---|---|
| 2 分前の合図 | 練習は終わり、ここから PDGA の規則が適用される。2 分後に競技を始める | 短く 2 回 |
| 開始の合図 | 競技が始まった | 長く 1 回 |
2 分前の合図が鳴ったら、練習の投げはやめて、自分の組のスタートホールへ向かいます。
2. ティータイムとの違い
もう一つの始め方が、ティータイム(段階的スタート)です。1.05 では「グループはトーナメントディレクターが発表した時刻にスタート」し、スターターに届け出てから出ると書かれています。
| 始め方 | 出かた | 終わり |
|---|---|---|
| ショットガン | 全組が別のホールから同時に | 全組がほぼ同じ時間に上がる |
| ティータイム | 決められた時刻に、順に | 最後の組が上がるまで待つ |
ショットガンなら全員がほぼ同じ時間に回り終えるので、そのまま集計や表彰に移れます。月例会のように、回ったあとに全員で順位を発表する会と相性のよい始め方です。
「イン・アウト」(組を半分に分けて 1 番と後半の最初のホールから出る)は、PDGA の競技マニュアルには項目がありません。使うかどうかは主催の決めです。
3. 1 組は何人まで
1.06 では、組の人数について次のように決めています。
- 1 組は 5 名を超えてはならず、できるだけ 4 名以内にする
- 3 名未満の組は作らない(トーナメントディレクターが認め、大会オフィシャルが一緒に回る時は別)
- 当日の欠席で 3 名未満になった組は、トーナメントディレクターか大会オフィシャルに連絡する。連絡せずに続けると、ミスプレイとして 2 投のペナルティになる
ここから数えると、18 ホールのコースで全組が別のホールから出る場合、1 組 4 人なら 72 人、5 人なら 90 人が一度に回れる計算になります。
4. どの組がどのホールから出るか
初めのラウンドの組み分けは、1.06 では次のどちらかです。
- ランダム:同じ区分(ディビジョン)の中で、くじのように組を決める。チームの大会はこちら
- レーティングの順:レーティングの一番高い人を一番小さい番号のホールに置き、次の人を次のホールに…と順に置いていく
レーティングの順の例として、1.06 には「3 ホールで 12 名」の割り当てが載っています。
| スタートホール | 選手(レーティングの順位) |
|---|---|
| 1 番 | 1 位・4 位・7 位・10 位 |
| 2 番 | 2 位・5 位・8 位・11 位 |
| 3 番 | 3 位・6 位・9 位・12 位 |
上の人から順に各ホールへ 1 人ずつ配るので、どの組にも強い人と初めての人がまざる形になります。
2 ラウンド目からは、区分ごとにスコアの順で組を作ります。スコアの一番よい組が一番小さい番号のホールから出ます(ティータイムなら、一番よい組が一番遅い時刻)。
5. 1 周の回り方
ショットガンでは、自分のスタートホールから番号の順に回り、最後のホールの次は 1 番へ戻って、スタートの一つ前のホールで終わります。
- 1 番スタートの組:1 番 → 18 番で終わり
- 7 番スタートの組:7 番 → 18 番 → 1 番 → 6 番で終わり
- 10 番スタートの組:10 番 → 18 番 → 1 番 → 9 番で終わり
スコアカードの並びと回る順がずれるので、記入するホールの番号を取り違えないように気をつけます。
6. ホールより組が多い時は
参加者が多く、組の数がホールの数を超える時はどうするか。1.06 には「ゴーストグループ」という言葉があり、すでに別の組が割り当てられたスタートホールに、もう一組を割り当てることを指します。
ただし競技マニュアルでは、ゴーストグループは洪水や倒木などでホールが急に使えなくなった時のような、緊急の時だけに使うものとされています。使う時は、
- 後から出る組は、番号の小さい方のホールで 2 番目にティーオフする
- 流れを止めないように、長いホールや難しいホールの後にある、短いホールから出す
と決められています。PDGA 公認の大会では、組の数はホールの数までに収めるのが基本です。公認でない月例会や練習会でどうするかは、主催の決めになります。
7. 遅れて着いた時は
1.05 では、遅れて着いた人は、自分がどの組で出るかを自分で確かめ、その組(または欠席でトーナメントディレクターが組み直した組)に加わる責任を自分で負う、とされています。ショットガンでは全組が同時に出るため、遅れると自分の組はもう別のホールにいます。受付と組の確認は、2 分前の合図より前に済ませておきます。
8. DiscPal での設定
DiscPal のイベントの組分けの画面には「スタートホール」の欄があり、「全組 1 番から」「ショットガン」「イン・アウト」の 3 つから選べます(2026 年 10 月 9 日から)。
- ショットガンを選ぶと、1 組目は 1 番、2 組目は 2 番…と順にスタートホールを割り当てる。組ごとのプルダウンで直せる
- 組の数がホールの数を超えると、もう一度 1 番から順に割り当てる
- 自動の組分けは 1 組 4 人まで。主催が手で人を移すと 5 人まで
- 各組のスコアカードは割り当てたホールから始まり、1 周してスタートの前のホールで終わる
- リーダーボードには、名前の横に「○番スタート」と出る
全組のスコアは 1 つのリーダーボードに集まるので、全組が上がった時には順位が出ています。手順は ディスクゴルフの大会の集計のしかた にまとめています。
よくある質問
ショットガンスタートでは何組まで出られますか?
全組が別のホールから出るなら、組の数はホールの数までです。PDGA の競技マニュアルでは 1 組は 5 名まで(できるだけ 4 名以内)なので、18 ホールなら 1 組 4 人で 72 人までになります。
ホールより組が多い時はどうしますか?
PDGA の競技マニュアルでは、同じホールに 2 組目を割り当てる「ゴーストグループ」は緊急の時だけとされています。使う時は、番号の小さい方のホールで 2 番目にティーオフし、短いホールから出します。
ショットガンとイン・アウトは何が違いますか?
ショットガンは組ごとに全部別のホールから出ます。イン・アウトは組を半分に分けて、1 番と後半の最初のホール(18 ホールなら 10 番)の 2 か所から出ます。
開始の合図はどう鳴りますか?
ホーンを使う時は、2 分前に短く 2 回、開始で長く 1 回鳴らすと競技マニュアル 1.05 に書かれています。