ディスクゴルフのスコアは、投げた数で決まります。ただ、投げた数のほかに1投が足される場面があります。ディスクが OB に入った時、ハザードに止まった時、マンダトリー(決められた通り道)を外した時、ディスクが見つからない時の4つです。
この記事では、日本ディスクゴルフ協会(JPDGA)のサイトに載っている公式ルールの日本語のページから、この4つの決まりと、次をどこから投げるかをまとめます。JPDGA のページには、それぞれ元になった PDGA の公式ルールの条(英語)へのリンクが付いています。条の番号(806.02 など)も一緒に書くので、くわしく知りたい時は出典のページを開いてください。
はじめに:ライとは
ペナルティの話には「ライ」という言葉がよく出てきます。ライは、次に投げる時に足を置く場所のことです(802.05)。
- 各ホールの1投目のライは、ティーエリア
- それ以外は、マーカーディスク(止まったディスク、または置いたミニマーカーディスク)の後ろのふちを基準にした、幅 20 cm・奥行 30 cm の長方形
- この長方形は「プレーライン」の上に置く。プレーラインは、ターゲット(バスケット)の真ん中からマーカーディスクの真ん中を通って、その先へ延ばした線
ライの印は、投げたディスクをそのまま使ってもよいし、投げたディスクの前のふち(バスケット側)にミニマーカーディスクを付けて置いてもかまいません。ただし、ディスクが OB にある時や、ルールでライを動かす時は、ミニマーカーディスクで印をしなければなりません(802.06)。
1. OB(アウト・オブ・バウンズ)
OB とは
OB エリアは、トーナメントディレクター(大会の責任者)が決める、投げることも、足を置くこともできない場所です(806.02)。
- OB ラインは OB エリアに含まれる。線に乗っていたら OB
- ディスクが明らかに、すっかり OB エリアに囲まれていたら OB
- OB の中で止まったことがはっきりしていれば、ディスクを探さなくてよい
- OB ラインは、上下にのびる面として扱う
- 投げた人が、OB かどうか決まる前にディスクを動かしてしまったら OB になる
ペナルティと、次に投げる場所
OB になったら1投のペナルティです。次は、次の2つから選べます。
- 直前のライから投げ直す
- ディスクが最後に OB ではなかった所から 1 m 以内のライから投げる(そこからバスケットと反対の向きへ、プレーラインの上を下がるのは、ペナルティ無しで選べる)
このほか、トーナメントディレクターが決めた時は、ドロップゾーン(決められた投げ直しの場所)や、ディスクに一番近い OB ライン上の点から 1 m 以内のライも選べます。OB エリアにドロップゾーンがある場合、2投のペナルティを足して、直接ドロップゾーンへ進むのを認めることもできます。逆に、選べる場所をトーナメントディレクターが絞る場合もあるので、大会ではその日に発表されるコースのルールに従います。
例えば、ティーからの1投目が OB に入り、ティーから投げ直す場合、投げ直しは3投目として数えます(1投目+ペナルティ1)。
OB ラインのすぐ内側に止まった時
ディスクが OB ではなく、OB ラインから 1 m 以内に止まった時は、OB ラインからディスクに向かって直角に延ばした 1 m の線の上なら、どこにライを動かしてもかまいません(ペナルティは付きません)。OB の角から 1 m 以内に止まった時は、角とディスクを結ぶ 1 m の線の上に動かせます。トーナメントディレクターは、場所によってこの幅を 1 m より広くすることもできます。
2. ハザード
ハザードも、トーナメントディレクターが決める場所です。OB と違うのは、ペナルティは付くが、ライは動かないことです(806.05)。
- ディスクが明らかに、すっかりハザードの中(またはハザードと OB にまたがった中)にあれば、ハザードに入ったことになる
- ハザードに入ったら1投のペナルティ。次は、ディスクのある所からそのまま投げる
- ハザードのふちの線はハザードに含まれる。OB と線を分け合っている所は、その線は OB エリアに含まれる
- 投げた人が、ハザードかどうか決まる前にディスクを動かしてしまったら、ハザードに入ったことになる
3. マンダトリー(決められた通り道)
マンダトリーは、「この木の右を通す」のように、ディスクが通る道を決めておくものです(804.01)。木や柱などの目印で、上下にのびる面(制限面)を決めます。
- 投げたディスクの一部が、はっきり制限面の入ってはいけない側に入ったら、マンダトリーを外したことになり1投のペナルティ
- 次は、そのマンダトリーのドロップゾーンから投げる。ドロップゾーンが無ければ、直前のライから
- マーカーディスクの後ろのふちから見て、制限面の向こう側でディスクを離した時も、外したことになる(ペナルティと次の場所は同じ)
4. ロストディスク(ディスクが見つからない時)
草むらや茂みで、ディスクが見つからないこともあります(805.03)。
- ディスクがありそうな所に着いてから3分で見つからなければ、ロストになる。3分を計り始めるのは組の誰でもよいが、始めたことを組の人に伝える
- 組の全員が探すのを手伝う。手伝わないのは礼儀の違反になる
- ロストになったら1投のペナルティ。次は直前のライから投げる。ロストのためのドロップゾーンがあるホールでは、そこから投げてもよい
- ロストと決まった後に見つかっても、ロストのまま。見つかったディスクは使ってよい
- ロストと決まる前に、ディスクが誰かに動かされたり持ち去られたりしていたと大会の終わりまでに分かった場合は、そのホールのスコアから2投を引く
- OB の中にあると分かっているディスクには、この決まりは使わない(OB の決まりのほうを使う)
4つを並べると
| 場面 | ペナルティ | 次に投げる場所 |
|---|---|---|
| OB | 1投 | 直前のライ、または最後に OB ではなかった所から 1 m 以内(大会によってはドロップゾーンなど) |
| ハザード | 1投 | ディスクのある所(ライは動かない) |
| マンダトリーを外した | 1投 | そのマンダトリーのドロップゾーン。無ければ直前のライ |
| ロストディスク | 1投 | 直前のライ(ロスト用のドロップゾーンがあればそこからでもよい) |
どれも、場所を決めるのは大会ならトーナメントディレクターです。ふだんのラウンドでは、OB にする場所(道・川・植え込みなど)を、回る前に組の人と決めておくと、途中で迷いません。
ペナルティを足したスコアの書き方は、スコアのつけ方にまとめています。雨の日の水たまりの扱いは雨の日のディスクゴルフをどうぞ。
よくある質問
ディスクゴルフで OB になったら何打のペナルティですか?
1投のペナルティです。次は、直前のライから投げ直すか、ディスクが最後に OB ではなかった所から 1 m 以内のライから投げるかを選べます(806.02)。
OB とハザードはどう違いますか?
どちらも1投のペナルティが付きますが、OB は投げる場所が変わり、ハザードはライが動きません。ハザードに入った時は、ディスクのある所からそのまま次を投げます(806.05)。
ディスクが見つからない時は何分探せますか?
ディスクがありそうな所に着いてから3分です。3分で見つからなければロストになり、1投のペナルティを足して直前のライから投げます(805.03)。
マンダトリーを外したらどこから投げますか?
そのマンダトリーのドロップゾーンから投げます。ドロップゾーンが無い時は直前のライからで、どちらも1投のペナルティが付きます(804.01)。